
新嘗祭〜にいなめさい〜〜豊かなる年の初穂をささげつつ しづもあがたの神まつらむ〜 明治天皇御製 稲穂がみずみずしく育ち、万物全てが豊かに実る美しい国、「豊葦原瑞穂国」(とよあしはらのみずほのくに)と伝えられる我が国では、古くから稲米を最も大切なものとしてきました。 新嘗祭はその年に実った新穀を、その土地の神々へ奉るお祭りで、宮中では天皇陛下が国家を代表し、夜を徹して五穀豊穣を感謝され、御自らもその年の新穀を初めて召し上がります。 「日本書紀」には、既に7世紀に儀式が行われていたと記され、古来から今日まで絶え間なく伝えられた大変重要な行事であることが窺い知れます。
本宮楼門内に掲揚される懸税(かけちから)
この新嘗祭に先立ち、伊勢の神宮では10月に「神嘗祭」(かんなめさい)というお祭りが厳粛に執り行われます。神宮三節祭の一つに数えられる最も大きなお祭りで、日本の総氏神様である天照皇大神さまにまず新穀をお供えし、収穫感謝の誠を捧げます。そして11月の新嘗祭にて天皇陛下がお召し上がりになり、その後国民が食すという風習があったほど、農耕民族である日本人が大切にし、守り伝えてきた祭りであることはいうまでもありません。
 
当宮においてはこの新嘗祭に際し、懸税(かけちから)と呼ばれる稲束を社殿近くに掲げ、鎌倉市内の農家より稲をはじめ野菜、果物がお供えされ、収穫の喜びと感謝の気持ちを込めて変わらぬ国の繁栄を祈念しております。 時代は移り変わり、今日「勤労感謝の日」と定められ、本来の意味が忘れられつつありますが、先人達が大切に伝えてきた、神々からの恩恵と自然の恵みに改めて思いを寄せて頂ければ幸いです。
○新嘗祭 11月23日(月)祝祭日 午前10時斎行


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